今日の記事を一言で言うと、企業診断ニュースの1ページごとのPDFをClaude×Pythonで一括ダウンロード&結合を自動化してみた話です。Claudeへの指示を記載していますので、興味がある方は是非試してみて下さい!
企業診断ニュースとは?
企業診断ニュースとは、日本中小企業診断士協会連合会が毎月発行している会員誌で、中小企業の経営に関する有益な記事はもちろん、各都道府県の中小企業診断士協会の活動状況も知ることができる貴重な情報源です。

ちなみに、2026年7月最新号の特集は「推し活と中小企業〜熱狂を味方につける経営戦略」でした。面白そうなタイトルですね。実際に面白かったです。
以前は毎月冊子が自宅に郵送されていましたが、2023年4月よりデータ配信のみとなりました。そのおかげで、中小企業診断士以外の方も自由に閲覧できるようになっています。なお、企業診断ニュースを読んでいる中小企業診断士は、あくまで私の体感ですが、5%程度ではないかと思います。
なぜ読まない人が多い?
以前は冊子が自宅に届いていたので、毎月手に取る機会がありました。オンラインでの配信になって、いつでもどこでも読めるようになった反面、「いつか読もう」となって読まなくなったんじゃないんでしょうか。
そして、もう一つの要因が(少なくとも私にとって)ビューアが少し使いにくいこと。

目次で任意のページに移動することができたり、付箋を貼ったり、拡大縮小、テキストのコピー、自動めくりなど。いろんな機能が盛りだくさんなのですが、私には使いこなすのが難しく感じました。あと、UIが下の方に並んでいるので、カーソルを下の方に持っていくと、私の環境ではMacのDockが出てきてしまうんです。
ページ数を指定して印刷する機能もありますが、「PDFに保存」しようとすると、余白が出てきて美しくない…。

読みにくいことに不満(笑)を言っている人が誰かいないかな?と思わず検索してみると、私と同じ千葉県中小企業診断士協会の野本俊一先生が「データ配信のみになりかなり読みづらくなった」と言ってました。せっかくなんでリンク先を貼っておきます。
1ページ毎のPDFしかダウンロードできない
それならばPDFをダウンロードして、手元のタブレットで快適に読もうと思うわけですが、公式サイトからは「1ページごとのPDF」しかダウンロードできない仕様になっています。
URLの構造を見ると以下のようになっています。
2026年7月号の場合
https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0001.pdf
https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0002.pdf
(中略)
https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0044.pdf
毎月ページ数は決まっておらず、だいたい40〜50ページ程度。これを毎月、手作業で1ページずつダウンロードして結合するなんて、貴重な時間を割くわけにはいきません。
Claudeで自動化スクリプトの作成!
そこで、生成AI「Claude」の出番です。 今回は、以下の処理をすべて自動で行うPythonコードをClaudeに作ってもらいました。
- 1ページごとの連番PDFを順番にダウンロード
- 連番がダウンロードできなくなったら(最後のページまでいったら)処理を中止
- ダウンロードした複数のPDFを1つのファイルに結合
- ファイル名を「企業診断ニュース_■■■■年■■月号.pdf」として保存
- 不要になった1ページごとのPDFファイル群を自動で削除
私がClaudeに出した指示は、以下のような非常にシンプルなものです。
西優中小企業診断士協会が毎月発行している「企業診断ニュース」を1つのPDFでローカルに保存したい。
例えば、2026年6月号は下記のPDFでアップロードされている。 https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0001.pdf https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0002.pdf
中略
https://www.shindannews.jp/books/2026/06/pdf/0044.pdf
2026年5月号は
https://www.shindannews.jp/books/2026/05/pdf/0001.pdf https://www.shindannews.jp/books/2026/05/pdf/0054.pdf
毎月のPDFの数は異なっている。 これらの連番のPDFをダウンロードして、1つのPDFに結合したい。
単月の冊子をダウンロードして結合したり、 2023年4月号から2026年7月号までの任意の期間を指定して各月の冊子をダウンロードして結合したりできる仕様にして。
プログラムの使い方
Claudeはあっという間に私の意図を汲み取り、私の用途では十分に実用的なPythonコードを出力してくれました。ここでソースコードを公開すると色々問題がありそうなので、興味がある方は上記の指示で同様のプログラムを作ってもらって下さい。自己責任でお願いします。
ターミナルからの使い方も非常にスマートに設計されていました。
- 単月(例:2026年7月号)のみ処理したい場合
python3 merge_shindan_news.py 2026 07 - 複数月(例:2023年4月号〜2026年7月号)を一括処理したい場合
python3 merge_shindan_news.py 2023 04 2026 07
たったこれだけのコマンドを実行するだけで、指定した期間の「企業診断ニュース」が月ごとに綺麗に結合された1つのPDFとしてローカルに保存されました。現在はバックナンバーをiPadに転送して、移動中などのスキマ時間に、使い慣れたUIでサクサク読むことができるようになっています。
あと、各月で1つのPDFにまとまっていますので、企業診断ニュースを生成AIに入れて参考文献として利用することもできるようになりました!


数時間の作業が数分で終わる時代
今回、このツールを作成してみて最も強く実感したことがあります。 それは、「自分でゼロから調べて書けば数時間はかかるコードが、AIに適切な指示を出すだけで数分で出来上がってしまう時代になった」という事実です。
これは単なる「プログラミングの効率化」にとどまる話ではありません。 私は今回、「時間を生み出す」ということ自体が、立派な経営戦略なんだと改めて感じました。
「ビューアが読みにくいから読まない」と諦める(不戦敗)でも、「気合と根性で1ページずつダウンロードする」(非効率)でもなく、「AIを活用して仕組みから変える」。この発想こそが、これからのビジネスパーソンや経営者に求められる視点ではないでしょうか。
皆さんもぜひ、身近な「ちょっとした不便」を生成AIの力で解決する体験をしてみてください。その小さな成功体験の積み重ねが、やがて自社や組織の大きな変革へと繋がるんだと思います!









