広告宣伝の方法が変わるとともに言葉の意味も変わったかもしれない話

以下はChatGPTによるインフルエンサーマーケティングの説明です。


企業の広告宣伝の方法は、常に新しい手法が求められ、進化を遂げてきました。この時代の最前線で重要な役割を果たしているのが、インフルエンサーマーケティングです。インフルエンサーマーケティングは、SNSやYouTube、ブログなどのオンラインプラットフォームで大きな影響力を持つ人々を活用し、商品やサービスを紹介する広告戦略の一つです。一般的には、インフルエンサーが自分のフォロワーや視聴者に対して企業の商品やサービスを紹介することで、その企業の認知度を高めることを目指します。

インフルエンサーマーケティングの魅力は、何よりも信頼性と親和性にあります。伝統的な広告とは異なり、インフルエンサーが個人の視点から製品やサービスを評価し、体験を共有することで、視聴者やフォロワーはよりパーソナルな情報を得ることができます。また、インフルエンサーは特定の趣味や興味を持つ人々に対して、深い影響力を持っているため、企業は特定のターゲット層に直接メッセージを届けることが可能になります。

しかしながら、インフルエンサーマーケティングには注意点もあります。インフルエンサーとの協力は、彼らが企業のブランドや価値に対して誠実にコミットメントを持つことが前提となります。もし適切なマッチングがなされず、インフルエンサーが自分の視聴者やフォロワーに対して誠実さを欠いた商品紹介を行うと、その結果として企業のブランドイメージが損なわれる可能性もあります。

また、効果的なインフルエンサーマーケティングは、ただ単にインフルエンサーに商品を紹介させるだけではありません。どのようなメッセージを発信するか、どのようなストーリーテリングを行うか、視聴者やフォロワーにどのような経験を提供するかなど、戦略的な考え方が必要です。これは、

企業自身が自社のブランドや製品、サービスを深く理解し、その価値を明確に伝える能力を持つことが前提となります。そして、そのメッセージを伝える最適なインフルエンサーを見つけ出し、彼らと協力することで、その価値を具体的に視覴化し、消費者に届けることが可能になります。

また、新たなトレンドとして、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの活用が注目されています。彼らは大規模なフォロワーを持つ大物インフルエンサーと比べると、フォロワー数は少ないものの、その分視聴者との繋がりが強く、高いエンゲージメントを得ることができます。これらのインフルエンサーを活用することで、企業はより深く、よりパーソナライズされたコミュニケーションを行うことが可能になると考えられています。

最後に、インフルエンサーマーケティングは継続的な評価と改善が必要です。一度のキャンペーンだけで終わらせず、その効果を定量的、定性的に分析し、必要な改善を行いつつ、長期的な関係を築くことが重要です。これにより、企業はより効果的なマーケティング戦略を展開し、自社のブランド価値を高めることができるでしょう。

これらの要素を鑑みると、インフルエンサーマーケティングは広告宣伝の新しい形態として、今後もさらに発展していくことが期待されます。そしてその成功は、企業とインフルエンサーの協働、お互いの理解と信頼の上に築かれるでしょう。


インフルエンサーマーケティングが普及するにつれて、「案件」という言葉自体が「企業から依頼を受けた広告宣伝の案件」という意味を含み初めたのではないかという仮説が、今日のブログで言いたいことなんですが。文章量を増やすにはChatGPT等のAIを活用するのが一番だなと思う今日このごろ。

ちなみに「案件」と「宣伝」をGoogleトレンドで調べてみると下記の通り。「案件」が増えるにつれて「宣伝」が少なくなっているので、この仮説のある程度の裏付けになっているかもしれません。

プレゼンのクオリティは伝わり方にどの程度影響するのか

歌がうまい人がいればそうでもない人がいるように、話がうまい人がいる一方でそうでもない人もいます。話がうまくなければ人に何かを伝えられないかといえば、決してそんなことはなく、朴訥に話される内容が実に興味深いこともよくある話。

では話し方の上手い下手が、どの程度伝わり方に影響するのだろうか。今日はその一例をここに残しておきたいと思います。これは「米粒写経」という居島一平サンキュータツオの二人のお笑いコンビが開催したライブの一部です。

このライブ「ガラパゴスイッチ」では、いろんな方をゲストでお呼びして米粒写経の二人が話を聞くコーナーがあります。この会はハイパワーレーザー牛島さんが戦車の話をしたついでに、居島一平さんがランキング形式で戦艦の話をしていました。10位から順に空母信濃空母大鳳戦艦長門潜水艦伊202が発表されてからの話。是非音声ありで聞いてほしい。

居島一平「第5位 戦艦大和。残念という意味では大和も残念だったの。世界に冠たる46cm主砲が、その威力を発揮されることもなく…。」

サンキュータツオ「一位かとおもいましたよ。」

居島一平「そこはやっぱりそうは行かないのよ。」

サンキュータツオ「戦績重視ということなんですね。居島さんは。」

居島一平「だってさ、戦績重視でなかったら船が気の毒じゃない。そうでしょ?」

サンキュータツオ「頑張った船を讃えてあげたいと?」

居島一平「当たり前じゃない!何言ってんのよ!」

ハイパワーレーザー牛島「大和はちょっと悲しいところしかないのが…」

居島一平「
そう。ただ、悲しさと悲劇性の高さにおいて、そして吉田満さんという大和の生き残りの方が書いた「戦艦大和ノ最後」。これは戦後文学の最高峰だと思いますよ。あの文語文で格調高く綴られた物語。ぜひ読んでください。今読めますから。吉田満さんという、元日本銀行のかたが従軍しているんですよ。3330何人位のうち、300人位しか生き残れなかった。文字通り本当の「男たちの大和」。その生き残りの内の一人なんですよ。その人が戦後すぐに書いたのが「戦艦大和ノ最後」。

「はじめに神は天と地を創り給へり」みたいな文あるでしょ。文語文で綴られている従軍の回想録なんですよ。小林秀雄が絶賛し、三島由紀夫が褒めちぎり、林房雄が「日本人永遠の指導書である」と言った、オデュッセイアに繋がる歴史叙述の精神を生み出す、そこに繋がるものを大和は生んだんだよ!そして宇宙戦艦ヤマトの歌とかも全部ここからイメージ来ているわけでしょ。日本人の民族の血と汗と涙の結晶なんだよ!」

サンキュータツオ「じゃ1位でいいじゃん!そんなに言うんだったら!(笑)」

居島一平「
だから、だからこそ、最期が悲しすぎる。でもね、「ああいう最期で良かったんだ」という言い方をしたら、戦死者に対して失礼かもしれないよ。でも敢えて不謹慎は百も千も承知で言うけど、「ああいう最期を遂げられたからよかった」。よかったと言うのは何故か。

ドイツは陸軍国だけど海軍にも力を入れていた。イギリスと覇権を競うために、ドイツも一生懸命努力をして戦艦を作ったんだ。それがビスマルクとか、ティルピッツとか、ドイッチュラントとか、プリンツ・オイゲンとか、色々作ったんです。作った中にドイッチュラントという巨大戦艦があった。

これは第一次世界大戦の時なんだけど。大戦でドイツが負けます。でもドイッチュラントは生き残っちゃった。その船をイギリス軍とフランス軍が、ドイツ人が全員が見ている前で沿岸から「ざまあみろ!持っていくからな!ほーれ!ほーれ!」って引っ張っていって、ドイツ人が全員見ている前でコテンパンに沈めたの。それをドイツ国民は血の涙を飲んで「クソーッ!」。その復讐心が第二次世界大戦の勃発に繋がっているんだよ!

だからさ、経済学者のケインズが「平和の経済的帰結(※リンク先は日本語訳のPDFです)」という論文を書いて、ベルサイユ講和会議を批判しただろ。ドイツをあまりいじめ過ぎちゃいけない。戦争に買ったほうが負けたほうをいじめ過ぎると復讐心を培っちゃうから。「テメーいつか見てろよこの野郎。必ず倍返しでぶん殴り返してやるからな!」という怨念を深く与え過ぎちゃいけないよと警告したのが、「雇用・利子および貨幣の一般理論」で有名な経済学者のケインズ。その警告を無視したイギリス・フランスの当局が第二次世界大戦でヒトラーに復習されたのは当たり前だよね。

そういうドイッチュラントみたいな悲しい目には、大和は合わずに済んだじゃないですか。悲しい最期だったかもしれないけれども、永遠に見せしめになるような、縄目の辱めを受けずに済んだんだよ!大和は!おめでとう!」

正直あまり関心がなかった話題でも、これほどスラスラと言われたら、思わず興味が湧いて何度も聞き返してみたり、Wikipediaでいろいろ調べてしまいました。上手なプレゼンが聞き手を行動に移したのです。

ちなみにyoutubeのコメントによると、この説明には間違いが含まれているらしいとのこと。何が間違っているのか私には分かりかねますので、分かった方はコメントか個別に連絡をいただけると嬉しいです。

中小企業庁 村上経営支援部長に意見する

「事業再構築補助金」という現在一番注目されている補助金に関して、第一回目公募後の2021年6月21日に、中小企業庁から傾向と参考事例についての動画投稿がありました。

以前からこの動画のことは知ってましたし、既に視聴済みではありましたが。中小企業庁は、補助金申請の支援の報酬について、どのような見解を持っているのかを確認するために、改めて視聴してみました。

もう、はっきり言っちゃいますけど、
「成功報酬2割で私引き受けます」という人が結構出ましてですね。
相当不謹慎ですね。はっきり言います。しかもその「成功」というのが事業再構築の最後まで見届けて、最後まで成功して、それで取るんだったらまだ分かる。
採択されたら2割ですよ。それをね、どことは言いませんけど、銀行の方が入って歩いたんですよ。
これはね相当反発きましたね。補助金に採択されることは成功でもなんでもありませんから。
もし2割を成功報酬というなら、3年後5年後か分かりませんけど、ちゃんと事業再構築を成功させたことに対して成功報酬と言ってほしいと。
補助金申請書の手伝ってあげた手数料なんてせいぜいに3%がいいところ。

3%の報酬

中小企業庁としては3%程度の報酬で支援してほしいということでした。うーん。私は中小企業庁管轄の中小企業診断士なので、あまり偉そうなことは言えませんが、もうちょっと支援の現場のことをご理解いただきたいなと言うのが正直なところ。

仮に補助金申請額が1000万だったとしたら、その3%は30万円。申請支援に100時間かかった場合の時給は3000円となりますので、士業としてはかなり厳しい金額となります。(専門家が補助金の申請支援を行う是非や、事業計画書の作成にどのくらいの時間がかかるのかの議論はありますが、ここでは一旦忘れます。)

ではその3%の30万円の中で何ができるかといえば、支援先の企業が作成した事業計画書のレビューを行ってアドバイスや手直しを行う程度になるでしょう。そうすると、事業計画書は経営者か部長クラスの方が作成することになります。

自社でどうやって事業計画書を書く?

詰まるところ、「自社でどうやって事業計画書を書くのか」が課題になりそうです。「事業再構築補助金 100%採択用 事業計画書フォーマット」みたいな怪しげな商材がありますが、その手の商品に高額の費用を払うのは本末転倒です。

経済産業省では企業の見えない強みを見える化する「ローカルベンチマーク」、内閣府では企業の価値創造を明らかにする「経営デザインシート」を公開していて、活用例や説明動画を公開してを普及に努めています。

ちょっと遠回りになるかもしれませんが、上記のようなフレームワークを活用して、自社の置かれた状況や課題をしっかり確認することが、事業計画書作成の一歩になるのではないかと思います。

出典:ローカルベンチマークチラシ
https://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/pdf/locabenchirashi.pdf

千葉県中小企業診断士協会の「知的資産経営研究会」では、このローカルベンチマークの活用を研究しています。私も会に参加して活用の勉強を重ねていますので、ご興味がある方がいらっしゃいましたらお声がけください。見えない企業価値を一緒に見える化しましょう。

どうやって普及させる?

しかし残念ながら、経営の役に立つこのようなツールはなかなか普及していないのが現状です。金融機関や商工会議所、よろず支援などの支援の現場では、それぞれの専門家が普及に尽力していらっしゃると思いますが、まだ一般的に認知される程には至っていないです。

どの程度の企業が事業計画書を書いているのか、なぜ事業計画書を書かないのか、どうやったら書くようになるのか。そのあたりのことを最近よく考えてますので、自分の頭を整理するためにも、近いうちにブログにまとめたいと思います。

ふくやの明太子

木下斉氏の著書「まちづくり幻想」の一節によると、福岡の株式会社ふくやは辛子明太子を開発し、その製造ノウハウを無償で他社に提供したとのことです。
これには、これまで珍味でしかなかった辛子明太子を、惣菜として食卓に上げてみんなが食べるようにならなければならないという思いがあったそうです。その結果として様々な企業が辛子明太子の事業に参入し、最盛期には1500億円を超える明太子市場が生まれたのです。

最近では2019年にトヨタ自動車がハイブリッド車(HEV)の特許を無償公開し始めました。この結果として、将来ハイブリッド車への参入と市場の拡大が起こるのかどうか分かりませんが、注目したいと思います。

ちなみに今日1月10日はふくやが初めて辛子明太子を販売した日。そして明日の1月11日は辛子明太子が辛すぎるというクレームが入った日です。

帝国ニュース 千葉県版

帝国データバンクのニュース「帝国ニュース」の千葉県版12月号「中小企業経営のツボ」に寄稿させていただきました。約1300文字。各新聞社の社説が1000文字くらいなので、社説より1段落程度多い分量です。あれこれ調べながらだと2〜3日はかかったので、執筆で稼いでいる方々は大変だなと思いました。

寄稿した文章の著作権は私にありますので、このブログで全文を掲載しても問題ないはずですが、さすがに全文掲載は帝国データバンク様に申し訳ない気がしますので、1段落だけ載せてみます。他の段落にもご興味がある方がいらっしゃいましたら、問い合わせからご連絡いただくか、図書館等で御覧ください。

・事業計画策定のメリット

 上記の通り、事業計画を策定していない理由は色々ありますが、策定するメリットもまた色々とあります。例えば、経営者が自社の全貌を理解できるようになり、リーダーシップを持って従業員に経営の方針を伝えられるようになります。特に後継者と共に事業計画の策定に取り組むことで、後継者の育成と円滑な事業承継になるでしょう。他にも金融機関や取引先への与信になります。

ここまでは教科書的なメリットですので、どこかでお聞きになった方も多いかと思いますが、更にひとつのメリットを付け加えたいと思います。それは、策定した事業計画書をご家族に説明することで、家族から応援されるようになり、モチベーションアップに繋がります。私も含め、多くの方が自分の親の仕事は知っていますが、何を課題として、その課題をどう乗り越えてきたのかまでは知らないと思います。この機会にご家庭での事業計画の発表会はいかがでしょうか。

コロナの借り換え保証

開始されることは以前から話題になっていましたが、ようやくコロナの借り換え保証の開始が決定しました。

中小企業庁:民間ゼロゼロ融資等の返済負担軽減のための保証制度(コロナ借換保証)を開始します。
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/karikae.html

保証限度額は1億円、保証期間は最長10年、据置期間は最長5年、保証料(事業者負担)は0.2%等となっています。

ただし、「金融機関との対話を通じて「経営行動計画書」を作成」する必要がありますので、金融機関と事業者共に業務の負担が増えるのが懸念されます。もしかしたら金融機関的には他の制度をご提案されるかもしれません。

もし経営行動計画書の作成にご不明点がございましたら、中小企業診断士等の専門家にお気軽にご相談ください。

行動計画書の例
https://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/sinyouhosyou/dl/keikaku_sample.pdf

また、売上減少要件に適合しているかどうか、据え置き期間がどの程度になるのかに関しては、金融機関のご担当者にご確認ください。

神は細部に宿る

「細かいことまでこだわり抜くことで、全体の完成度が高まる」という意味で「神は細部に宿る」という言葉があります。芸術やビジネスや研究など、様々な分野で使用されるこの言葉は、実は出典が定かではないようです。(諸説あります。)不思議な言葉ですね。

さて、実は私は千葉県中小企業診断士協会の理事の一人になってまして、研修部とプロジェクト推進室を担当させていただいています。どちらも研修や勉強会の運営に関わっていますが、最近は参加の申込みをGoogleフォームで行っています。

Googleフォームは、専門知識がなくても簡単に集計フォームが作成できるので、アンケートや申込みなどで広く使われるようになりました。研修や勉強会に参加していただくにあたり、分かりやすいGoogleフォームを作ることに力を入れています。

例えば、開催日時や参加費用の振り込み期限など、重要なことに関しては参加案内のメールに記載するだけではなく、参加申し込みのGoogleフォームに「確認しました」のチェックを必須にしています。

「確認しました」のチェックを必須にしています。

他にも、中小企業診断士は何だかんだで参加する勉強会が多いため、何の勉強会に申し込もうとしているのか分かるように、分かりやすいGoogleフォームのヘッダー画像を用意したりしてます。

Googleフォームのヘッダー画像

こんなことで「神は細部に宿る」というのも変かもしれませんが、中小企業診断士として関わる皆様に対しては、細かいことにも気配りをしていきたいなと思います。

島根県信用保証協会

経済産業省が伴走型の支援を進めています。今後は従来の課題解決型の支援と比較して、より中長期的な視点で企業を支援するやり方がスタンダードになっていきます。この背景として、ウクライナ情勢や原油価格高騰、円安など、外部環境の不確実性が高まってきており、企業内の経営資源だけでは対応が難しくなってきていることがあげられます。

経済産業省以外の省庁では中小企業に対して、どのような支援を行っているのか確認していたところ、偶然にも島根県信用保証協会の資料を見つけました。

起業支援によるコロナへの挑戦
https://lfb.mof.go.jp/chugoku/content/shiryou03.pdf

どのページも中小企業への支援の思いが込められており、勢いもあって素敵だなと思います。自分も中小企業を支援したいという初心の勢いは忘れないようにしたいと思いました。

町工場の娘 (ダイヤ精機代表取締役社長 諏訪貴子氏)の講演を聞いて

ちょっと前になりますが、11月8日に中小企業経営診断シンポジウムに参加してきました。

世間的には全く知られていませんが。「中小企業診断士」の制度が始まった「中小企業診断実施基本要領」が昭和23年11月4日に制定されたことを記念して、11月4日は「中小企業診断士の日」となっています。前後1週間を中心に、全国で中小企業診断士のPRイベントが開催されています。

東京では11月8日に東京ガーデンパレスでイベントが開催されて、無料経営相談会や研究発表が行われていました。

そのイベントの中で、ダイヤ精機株式会社 代表取締役の諏訪貴子氏の基調講演がありました。「町工場の娘」としてドラマにもなった方の講演ということで、現地でもオンラインでも多くの方が参加していたのが印象的です。

その講演では氏が登壇する横に大きな花が飾ってあったのですが、講演の冒頭で氏がその花の移動を依頼することがありました。

花瓶の移動を依頼するイメージ

その理由は、氏から見て右手に座っている方の顔が見えないということでした。一人ひとりの目を見て講演を行いたいと言うのが氏の希望だったのです。多くの人の前で話すことは誰だって少なからず緊張するものだと思いますが、その中で一人ひとりに相対して話をしたいという氏の言葉に感銘を受けました。

父の急逝に伴い、急に町工場を事業承継して、色々失敗しながらも最後には世界的に有名な企業に大躍進させた。そんなストーリーで語られがちな経営者ですが、結局の所は極めて単純な「人の目を見て話をする」に成功の理由があるのかもしれません。私も中小企業の支援の際には、経営者の目を見て話をする姿勢を忘れないようにしたいと思います。

伴走支援勉強会

千葉県中小企業診断士協会主催の「伴走支援勉強会」の運営に携わらせていただきました。Zoomの司会は何度やっても慣れなくて緊張します。

ちなみに伴走支援とは現在経済産業省が進めている施策で、下記のように定義されています。

①経営課題の設定のための支援を強化すること、②経営改善や成長のために実行していくべき方針の内容に経営者が「腹落ち」することにより企業の潜在力を引き出すことは、いずれもすなわち中小企業、小規模事業者の経営力を強化(再構築)することに繋がる。よって、このような支援モデルを「経営力再構築伴走支援モデル」と称することとする。

出典:経済産業省 伴走支援の在り方検討会報告書
https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220315002/20220315002-1.pdf

これまで企業の販路開拓や資金繰りなどの課題を解決するための助言を行う支援だったものから、一歩引いた視点で経営課題の設定からの支援を行うものになります。

出典:経済産業省 官民合同による伴走型支援について
https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/bansou/index.html

補助金の申請支援などで事業計画書を作成して、手っ取り早く成果報酬をいただくのに対して、伴走支援は長期間の支援となります。やりがいがある分、責任感も重大です。

勉強会の講師の今井和夫先生からは、「中小企業診断士の仕事はたくさん勉強して自分自身も成長し、支援企業から感謝されてお金がもらえる、大変幸せな仕事である」という言葉をいただきました。いつか自分もそんな素敵な言葉を後輩に伝えられたらいいなと思います。