どんな分野にも1番がある
どんな分野にも1番のシェアを取っているものがあり、その業界でのスタンダードになっています。
例えばジネス文書の作成には、Microsoft Officeのファイル形式(.docxや.xlsx)が多くの企業で使用されています。法的な標準ではありませんが、ほとんどのオフィスソフトがこれらのファイル形式をサポートしていて業界基準になっています。かっこいいカタカナ言葉だと「デファクトスタンダード」と言ったりしています。
WordPressは世界シェア40%
WordPress(ワードプレス)は、誰でも簡単にブログやホームページを作れる便利なツールです。この山月記経営研究所もWordPressで作成しています。特別な知識がなくても、テキストを書いて写真を追加するだけで、自分のサイトを持つことができるので、個人でも小さなビジネスでも、自由に使う人が多いです。
世界中のWebサイトの約40%がWordPressで作られていると言われていて、Web業界のデファクトスタンダードになっています。
WordPressにはテーマが豊富
ここまでWordPressが普及した要因には、WordPressには豊富なテーマがあることが挙げられます。テーマを選ぶだけで、HPの印象を手軽にガラッと変えられます。例えばこんな感じ。
WordPressのテーマには機能もある
「テーマ」と聞くと、サイトのデザインやレイアウトなどの見た目を変えるだけのものと思われがちですが、実はさまざまな便利な機能を内蔵していることがあり、サイトをカスタマイズできるようになっています。
見て分かるところの例では、人気の記事をランキング形式で表示する機能であったり、
見えないところでは、ボタンが表示された回数とクリック回数をカウントしてクリック率を計算してくれる機能などもあります。
テーマを探すときは、どんな機能があるかも含めて検討する必要がありますね。
WordPress有料テーマSWELL
WordPressの中には有料で販売されているテーマもあります。全部確認したわけではありませんが、やっぱり無料よりも有料の方が、いい感じのデザインだったり、使い勝手の良い機能を有していると思います。その中でも群を抜いて有名なのが、今回の記事のタイトルにもなっている「SWELL」です。
SWELLにはたくさんの機能があって、最近導入した自分はまだ全部を把握できていません。SWELLの使い勝手の良さは多くの方が説明しているので、ここでは一つだけ紹介しておきます。
SWELLは日本でNo1の普及率?
WP-Searchは、どのサイトがどんなテーマを使っているかを調べることができる無料のオンラインツールです。このWP-Searchでは、使用されているテーマのランキングが計測されていて、SWELLがランキングの1位になっていました。WP-SearchによるとWordPressサイトの約3割でSWELLが使われているようです。
SWELLのニッチトップは中小企業のあるべき姿
このSWELLは株式会社LOOSの山﨑諒氏が開発していらっしゃるようです。WordPressの有料テーマというニッチな市場で一人勝ちしていることを考えると、中小企業診断士としてグッと胸に来るものがあります。
ニッチな市場は大手企業が参入しにくく、競争が少ないため、専門性や技術力、独自の製品で差別化しやすくなります。このSWELLはまさに使い勝手の良さやデザイン性でブランド力を築き、ユーザーからの指示を集めることで、他に真似のできないニッチトップになりました。理想的な中小企業のあり方のような気がします。
100%GPLで事業承継
一方で、山﨑諒氏のお一人の開発では、何かがあったときに事業が継続できなくなる可能性があります。しかし、氏のSWELLは100%GPLで開発されているため、他社が開発を継続することができます。
100% GPLでは、ソフトウェアのソースコードが公開されているため、誰でもそのコードをダウンロードして利用したり、改良を加えたりできます。氏に万が一のことがあったとしても、ソースコードを別の企業や開発者が入手し、開発を継続することが可能です。SWELLのユーザーの視点でも、SWELLの更新が引き継がれる可能性があることで、安心して利用を継続することができます。
中小企業の事業承継は、人間関係(特に親と子)や経営者保証などでスムーズにいかない場合が多いですが。システム系の開発は、こういった形で他社が引き継ぐことができる方法があるので、面白いなと思います。
願わくば株式会社LOOSの理念「世の中をほんの少し、便利にしたい。」も一緒に引き継げたらいいですね。
最後にアフィリエイト
最後までお読みいただきありがとうございました。最後にアフィリエイトを入れさせて下さい。SWELLをご購入の際は下記からお願いします!
ちなみにこのSWELL、2019年3月から発売されています。WP-Searchの検索結果では6000以上のサイトで使用されているので、税込単価¥17,600、アフィリエイトの広告手数料30%を考えて単純に計算すると、6000個×17600円×(1-0.3)=7392万円くらいの粗利になりそうです。
複数のサイトをSWELLで運営している方もいらっしゃるので、実際はもっと低い利益なのかもしれませんが、それでも(たぶん)一人開発なのを考えると夢がありますね。
コメント