オンライン勉強会の受講方法の最適解

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新年明けましておめでとうございます。

我々中小企業診断士は、企業のどんな問題にも対応できるように、暇さえあれば本やセミナーでインプットを行い、支援の現場やセミナーの登壇でアウトプットを行っています。

私は東京商工会議所の会員なので、東京商工会議所のイベントやセミナーによく参加しています。東京商工会議所は日本でも最大規模の商工会議所の一つで、毎日のようにあちこちで色んな催しが開催されています。無料で参加できるのも多いので、東京在住でなくても入会しておく価値があると思っています。

東京商工会議所のイベント
https://www.tokyo-cci.or.jp/event/

経営者の中にはオンラインセミナーなどに積極的に参加される方がいらっしゃるかと思います。今日はオンラインセミナーの受講の方法についてお伝えします。

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オンラインセミナーの資料について

オンラインセミナーでは何らかの資料が画面共有で投影されます。その資料は「事前配布される・受講後に配布される」と「投影のみのページが有る・無し」で4つのパターンがあるように思います。

事前配布される受講後に配布される
投影のみのページがある①事前配布された資料に加えて、投影のみのページがある③セミナーで投影した資料が一部省略されて配布される
投影のみのページがない②事前配布された資料がそのまま投影される④セミナーで投影した資料がそのまま配布される

①事前配布される・投影のみのページがある

これが一番オーソドックスなパターンかもしれません。一部のページを投影のみにして「ここはお配りした資料にないので画面に注目して聞いて下さい」という意図で使われます。

例えば、講師がちょっとオフレコ気味で話したい時。私が開催した生成AI活用セミナーでは、テキスト系の生成AIサービスを、某国民的アニメのキャラクターになぞらえつつ、その特徴を説明しています。ちょっと著作権に配慮したので、このページは投影のみにしました。

他にも、自社のサービスを他社と比較したり、自社サービスの価格を受講した方だけに伝えたい時に、この投影のみのページのテクニックを使うことができます。オンラインセミナーを受講するときには、どんな理由で投影のみにしたのかを考えるのも一興ですね。

②事前配布される・投影のみのページがない

事前配布された資料のまま、セミナーや勉強会を行うケースが該当します。投影のみのページがないので、受講者は最初から最後まで、手元の資料を見ながら受講することができます。

良く言えば裏表のない、素直なセミナーが該当します。

③受講後に配布・投影のみのページがある
④受講後に配布・投影のみのページがない

事前に資料を配布しないセミナーや勉強会もありますよね。事前の準備が必要ではない内容の場合に、受講後に配布するケースがよくあります。

これは、セミナー中に資料に気を取られることなく話に集中してほしい場合や、資料の内容を完全に理解してもらうよりも大まかな流れを掴んでほしい場合、セミナー後の復習を重視する場合などがあります。

独断と偏見ですが、受講後に資料を配布する講師の方は、プレゼンテーション能力がとても高い気がします。手元に資料がないのと、話がうまいことの相乗効果で、思わず集中して受講してしまいます。近い将来、自分が登壇するセミナーでも、受講後に資料配布でやってみたいと思います。

生成AI活用セミナーの様子

オンラインセミナーの受講の方法

このように、資料に関しては色んなパターンがあるので、受講の方法もいくつか考えられます。過去に私が試したことを含めて、いくつか解説してみたいと思います。

紙に印刷して手書きメモ→スキャンして保存

事前に配布されたセミナーの場合は、事前に紙に印刷しておくことが可能です。当日はその紙の資料を見ながら手書きでメモを入力します。紙の資料は置き場所に困るのと、検索性が悪いので、受講後はスキャンしてPDFで保存しておくと良いでしょう。

資料を印刷・スキャンする手間がかかりますが、紙にメモ書きすることで理解が深まり、記憶の定着も良いように思います。ただし事後配布のセミナーではこの受講方法は対応できません。

手帳やノートにメモ

資料は印刷せずに、手帳やノートにメモする方も多いように思います。手帳やノートを普段遣いしている方は、良い受講方法かもしれません。私は手帳やノートを持ち歩きませんので、この受講方法を試したものの、長続きはしませんでした。

どのノートの何ページにどんなことが書いてあるのか、何の勉強会か、どんな学びや気づきがあったのか。資料と突き合わせながら確認する必要があるので、復習するのは難しそうです。

タブレットのアプリに取り込んでメモ

資料が事前配布される勉強会であれば、iPad等のタブレットに資料を取り込んで、アプリで資料に書き込みを行うことができます。私はiPadの「Goodnotes」というアプリを活用しています。Goodnotesに関しては、後日別記事で紹介したいと思いますが、とても使いやすいノートアプリです。

Goodnotes

ペンの太さや色を変えられるのはもちろん、書いた文字を移動したり消したり、画像を貼り付けたり、これまでのノートの概念が変わってしまうような体験ができます。ぼかしを入れておきますが、こんな感じでガシガシ書き込むことができます。

この便利さは体験しないと分からないと思いますので、家電量販店に行った時はiPadとappleペンシルを使ってみて下さい!

PDFの取り込みはとても便利ではありますが、投影のみのページが出てきたらお手上げです。投影のみと諦めて必死でメモを取るか、こっそり受講中のPCのスクリーンショットを撮って、後でGoodnotesに取り込むくらいしか方法がありません。

文字起こし→AIで要約

メモを取らずに録音するのも一つの手ですよね。録音が禁止されているセミナーもあるので大っぴらにはできませんが。受講後に録音を文字起こししてAIで要約することで、受講中は投影資料と説明に集中することができそうです。

ただし、セミナー内で強調されることと、自分の気付きや学びのポイントが異なっていることはよくあります。AIの要約はあくまでも全体の要約になるので、気づきや学びが抜け落ちてしまう可能性は高そうです。

西優
やっぱり手を動かすのは大事ですね!

なお、文字起こしは「Notta」が圧倒的にお勧めです。下記の赤いボタンから有料プランに課金していただくと10%オフになります。私にもちょっとお金が入ります!

オンライン勉強会の受講方法の最適解

どの方法にも一長一短がありますが、投影のみの資料の扱いがネックになりそうです。

皆さんはどう思います? 投影のみの資料だからといって諦める方ですか? それとも、投影資料も含めて全資料の記録を残しておきたい方ですか?

私は几帳面というか潔癖というか、妙なこだわりがあるので、投影のみの資料も含めて、全部を整理して保存しておきたいんですよね。そこでたどり着いた最適解が、「Macで受講+iPadのGoodnotesに貼り付け」という方法です。

Appleのユニバーサルクリップボード

連携機能のシステム要件を満たしたMac、iPhone、iPadだと、各デバイスでコピーしたデータを他のデバイスにペーストできるんです。Appleはこのユニバーサルクリップボードをほとんど告知してませんが、とっっっっっっても便利な機能なんです!

たとえば、iPadでPDFを読んでいて、その一部をPowerPointやWordに貼り付けようと思った時。

STEP
iPadでスクリーンショットを撮影
STEP
スクリーンショットをDropboxに保存
STEP
Dropboxで同期
STEP
PCのDropboxで画像を探す
STEP
画像をPowerpointに貼り付ける

みたいな手順を踏む必要がありそうです。Airdorp(Apple製のiPhone、iPad、Macなどのデバイス間で、写真、動画、書類などのファイルをワイヤレスで手軽に共有できる機能)を使う方法もありますが、どちらにせよ画像を保存して送らないといけないので、かなりの手間がかかります。

ユニバーサルクリップボードが使える環境であれば、iPadでスクリーンショット撮って、必要な個所をトリミングして、「コピーして削除」。

その後、MacのPowerPointにペーストすると、iPadでコピーした画像を、保存することなく貼り付けることができるんです。

MacからiPadに貼り付け

iPadでコピーした画像をユニバーサルクリップボードでMacに貼り付けることを紹介しましたが、もちろんその逆も可能です。Macでセミナーを受講しながら、受講中に「Shift + Command +4」で画面をコピーします。

生成AIを活用して事業計画書を作成するセミナー

そしてiPadのGoodnotesに貼り付け。

たったこれだけの作業で、オンラインセミナーの画面をiPadに貼り付けることができました。あとは気が付いたことや重要なことをGoodnotesでゴリゴリ書き込んでいけばいいわけです。

私が先日受講したセミナーは目からウロコがたくさん落ちる内容だったので、資料のスクショと書き込みがこんな感じになりました。受講しながらスクショの貼り付けと書き込みを行っていますので、整然とはしていませんが、自分が学んだことをいつでも振り返ることができそうです。

もちろん、投影のみのページも貼り付けることができます。貼り付ける作業は数秒で終わるので、受講中の眠気覚ましにもいいかもしれませんね。

MacbookとiPadは仕事でいつも持ち歩いています。この受講方法が気になった方は、お会いした時に「ブログ見ました。MacからiPadにコピペするとこ見せて!」とお声がけください!

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この記事を書いた人

千葉と東京を中心に中小企業の支援を行っている中小企業診断士です。千葉県中小企業診断士協会理事、生成AI研究会幹事。
2019年診断士取得、毎日着物生活は6年目に突入しました。穏やかな語り口と着物の見た目から、経営者の悩みを聞いたり、従業員の本音ヒアリングを得意としています。
セミナー、執筆、経営相談など、お気軽にお問い合わせください!

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