中小企業診断士の強み

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中小企業診断士とは

中小企業診断士は、中小企業の経営をサポートする専門家です。企業の課題を見つけ、改善策を提案し、実行までを支援しています。経営に関する幅広い知識と経験が必要で、合格率3%程度の国家資格です。

企業の診断、改善計画の策定、経営指導、商工会議所等での経営の窓口相談・セミナー、信用保証協会などからの専門家派遣、補助金等の事業計画書作成支援などを行っていて、活動の幅はかなり広いです。

どんな人が中小企業診断士になっている?

実は学校を卒業してすぐに中小企業診断士になる人は稀で、元経営者、元コンサルタント、専門職出身など、様々なバックグラウンドを持ってから中小企業診断士として活躍している方が大多数です。中には弁護士や公認会計士などの難関資格とのダブルライセンスを持っている方もいて、幅広い知識と経験で支援しています。

中小企業診断士はどこにいる?

実は中小企業診断士は色んなところにいます。

「〇〇法律事務所」みたいに事務所を構える来客スタイルではなく、カバン1つであちこちにの企業に支援に行く働き方なので、町中で見かけることはないのかもしれませんね。体感では10人に1人はバーチャルオフィス(郵便物の受取や電話の応答をやってくれるサービス)を使っていて、残りの9人は自宅を事務所にしています。

認定支援機関(中小企業の経営改善や資金調達を支援するために国が認定した専門的な人や組織)になっている中小企業診断士については、過去にgoogle mapにマッピングしてみてますので下記をご覧ください。意外と自分の家の近くにいることがお分かりいただけるかと思います。

中小企業診断士の強みは?

ところで、中小企業診断士そのものの強みとはなんだろうと考えてみた場合、次の3つのことを思いつきました

  • 経営についてある程度理解していること
  • 難しい試験を頑張った真面目さがあること
  • 守秘義務守れそうなこと

一番上のは個人の能力によるところが大きいのでなんとも言えませんが、残りの2つってかなり重要だと思うんですよね。誰に相談していいかわからないときの取っかかりとして。知名度が低い資格なのが残念ですが、中小企業の力になりたい!と思ってみんな勉強してきたので、どうか相談先の一つとして活用していただければ幸いです。

ちなみに、中小企業診断士の守秘義務については、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」の第5条7号に明記されています。わざわざ守秘義務契約を結ばなくても、守秘義務守れなかったら登録を消されるリスクを背負ってますからご安心ください。

第五条 経済産業大臣は、申請者が次の各号のいずれかに該当する場合には、その登録を拒否しなければならない。
七 正当な理由がなく、中小企業診断士の業務上取り扱ったことに関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用した者であって、その行為をしたと認められる日から三年を経過しないもの

https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=412M50000400192

中小企業診断士 西優の強みとは?

さて。最近は中小企業診断士として、自分の強みとはなんだろうなとよく考えます。

社労士の資格を持っている方であれば人事系のコンサルをやったり、IT系の会社出身の方であれば、ITで生産性向上とか、ヒト・モノ・カネの見える化とか。金融機関出身であれば融資相談とか。それぞれの経歴や知識を生かして活躍している診断士がたくさんいらっしゃいます。

自分の場合は、残念ながら上記のような尖った経歴が無いので、何か分かりやすいセールスポイントを作らないといけないなと躍起になっていた時期がありました。

診断士の仕事では、商工会・商工会議所での経営窓口相談、信用保証協会から依頼されて行く専門家派遣ワンポイントアドバイス、新規事業立ち上げのための融資相談、企業再生支援、補助金申請のための事業計画策定支援、生成AIを活用した業務改善セミナーなどを経験させていただきました。

仕事以外では、千葉県中小企業診断士協会で理論政策更新研修(診断士が5年で5回受講する必要がある研修)、春祭り・秋祭り(協会に入会してもらうためのイベント)、プロジェクト推進室での勉強会、理事会の運営などに積極的に関わってきました。

色々実績と経験を積んできたからこそ、気がついてきた自分の強みがあります。

コミュニケーションスキル

もしかしたら私の強みは、実直に話を聞くことや、相手が話しやすいような質問を投げかけることなのかなと思います。坊主頭と着物の見た目で、そういったコミュニケーションのキャッチボールがしやすくなっているのかもしれません。これは地味な強みかもしれませんが、中小企業診断士として活動していくのにとても大切なことです。

他にもいろんな強みがあると思ってますが、それはまた別の機会に。

新米の方と、中小企業診断士の受験勉強中の方に伝えたい

中小企業診断士としてやっていけるかどうか不安でしょう?私もそうでした。

でも、どうにかなりますから。きっと大丈夫ですから。
難しい試験を乗り越える(乗り越えた)あなたなら、きっとあなたの支援を必要とする経営者に巡り会えますから。安心して、でも慢心しないで、今の仕事や勉強に真剣に取り組んでください。

真剣に取り組んでいたら結果は出ますから。良い結果が出なくても、気付きは得られますから。7回転んだって8回起きれば勝ちですから。何年かやってたら何かが見えてきますから。

先生業はたぶん俳優と同じで。毎日心配そうにしている中小企業診断士に、心配事を抱えた経営者が相談に来ますか?って話です。どんな心配事を抱えていようと、外見はクールにポジティブに、でも心を燃やせってことですよ。

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この記事を書いた人

千葉と東京を中心に中小企業の支援を行っている中小企業診断士です。千葉県中小企業診断士協会理事、生成AI研究会幹事。
2019年診断士取得、毎日着物生活は6年目に突入しました。穏やかな語り口と着物の見た目から、経営者の悩みを聞いたり、従業員の本音ヒアリングを得意としています。
セミナー、執筆、経営相談など、お気軽にお問い合わせください!

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