生成AIで補助金申請は民主化される!

もう公募は無いと思われていた事業再構築補助金の第13回公募が開始されています。
この補助金は建物や広告宣伝費など、補助対象の経費が幅広く使い勝手が良い反面、採択率が低く、実現可能性の高い事業計画書の作成が求められます。

他にも、ものづくり補助金やIT導入補助金なども2025年の春ころから公募が始まる予定です。
今年も補助金関連のニュースから目が話せませんね。

そんなわけで今回の記事では、補助金申請の事業計画書作成が、どのような変遷を経てきたかを振り返りつつ、最後にこれからどうなっていくのかを解説したいと思います。

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補助金申請1.0

かつて、補助金の申請の事業計画書は自社で行うことが主でした。
中小企業でしたら、経営者が自ら事業計画書を作成して申請を行っていました。

補助金の公的性を考えた場合、間にコンサルが入っていない分、富の再分配として適切な状態であったと思います。私はこの状況を「補助金申請1.0」と名付けました。

補助金申請2.0

とは言うものの、全ての企業の経営者が事業計画書を各く時間と能力があるわけではありません。

そこで、中小企業診断士や税理士、社会保険労務士など、企業の経営に携わる専門家が補助金申請の事業計画書の作成を支援するようになりました。これを「補助金申請2.0」と名付けました。

専門家が補助金申請支援を始めた結果、申請される事業計画書の質が全体的に上がり、より実現可能性の高い計画が採択されるようになりました。

補助金申請3.0

補助金の申請を支援する専門家の中には、他の専門家に業務委託で申請支援を依頼する方が出てきました。
自分が補助金申請支援の相談窓口になり、提携先から最適な専門家をアサインすることで、組織的に大量の申請支援を行う体制が構築されています。

補助金申請支援で検索すると多くのWeb広告が入っています。ほとんどの所が「担当コンサルタントが〜」と記載がありますので、提携先に仕事を回しているところになりますね。

申請支援を依頼する事業者のメリットとしては、専門性の高いコンサルが申請支援を担当することで、高い採択率が期待できることが挙げられます。

仕事を受ける専門家としても、自分の得意な領域で支援ができるので、短時間で納得性の高い事業計画書を作成することができます。

補助金申請4.0

ここまでがこれまでの話。では今後、補助金申請はどうなっていくのでしょうか?私が思うに、各事業者は生成AIを活用する時代が来ると予想しています。

生成AIを活用して「補助金申請1.0」の時代に戻って、自社で補助金申請を行う。自社の経営を見つめ直し、コンサルに頼らずに計画を策定する。これが「補助金申請4.0」の時代です。

かつて「クックパッド」が無かった時代は、ちょっとめずらしい料理(例えばビーフストロガノフとか)は、
料理の本を読んだり、料理教室に通わなければ作ることができませんでした。

ところが、クックパッド以降は誰でも簡単に再現できるようになりました。ホリエモンはこれを「料理の民主化」と呼んでいました。

「補助金申請4.0」の時代は、生成AI活用による「事業計画書作成の民主化」と言えるでしょう。

私は既に何件か生成AIを業務に活用するセミナーに登壇させていただいており、生成AIを活用した事業計画書の作成についてお話しています。今後も事業計画作成の民主化を広めることで、社会に貢献したいと思います!

西優
セミナー動画のダイジェストはこちら! ご興味ある方はお問い合わせからご連絡ください!
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この記事を書いた人

千葉と東京を中心に中小企業の支援を行っている中小企業診断士です。千葉県中小企業診断士協会理事、生成AI研究会幹事。
2019年診断士取得、毎日着物生活は6年目に突入しました。穏やかな語り口と着物の見た目から、経営者の悩みを聞いたり、従業員の本音ヒアリングを得意としています。
セミナー、執筆、経営相談など、お気軽にお問い合わせください!

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